とんかつにからしを付けて食べる理由とは。
豚肉の臭みを消したり、とんかつの油っこさを中和したりして、さっぱりとした後味にするためです。
昔は臭みのある豚肉が多かったので、おいしく食べる知恵の一つとして、からしを付けていたと考えられます。
今の豚肉は、ほとんど臭みはありませんが、からしが付いてくるのは昔の食べ方の名残ではないでしょうか。
また、もともと西洋料理だったカツレツが、日本のとんかつのルーツともされており、カツレツに添えられるマスタードが、日本風にからしに変わったともいわれています。
ポークソテーなど焼いた豚肉料理では、からしを付けることはほとんどないと思いますが、とんかつには付くのに、なぜ、からしが付かないのでしょうか。
理由は、揚げた豚肉料理よりも、焼いた豚肉料理の方が、油っぽさが少ないからです。
とはいえ、豚肉の臭みを消すために、ポークソテーでは粒マスタードを付けることが多いですね。
また、ポークソテーなど焼いた豚肉料理は、さまざまな味のソースを作り、それをかけて食べることが一般的です。
からしは、少量でも香りや風味、味に大きな変化をもたらすため、作ったソースの味の邪魔をしてしまうことも背景にあると思います。
豚肉ではなく牛肉を使った、牛かつでは、わさびを付けて食べることが多いですが、どうして、からしではなく、わさびなのでしょうか。
その理由は、牛かつは完全に火を通さずに、肉のレア感も楽しむ料理ですが、牛肉よりもからしの方が味が強く、からしを付けると本来の牛かつの味を楽しめないからです。
また、牛かつはわさびとしょうゆ、とんかつはからしとソースというように、しょうゆやソースとの組み合わせとして、合う合わないの違いによるところも、あるかもしれません。
チキンカツでは、からしやわさびが付いていないことが多いものです。
チキンカツでは、からしやわさびを付けない理由は、牛かつやとんかつに比べると脂が少なく、肉自体がさっぱりとしており、薬味を付ける必要性が少ないからです。
からしやわさびよりも、味のしっかりとしたソースの方が相性がよいと思います。
と、飲食店を営む知人が教えてくれました♪
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