今回はスラムダンクの話です。
部員6人の無名のチームである。
決して強いチームではなかったが、キャプテンの赤木剛憲が掲げるのは「全国制覇」という大きな目標だった。
そこに中学時代にスタープレーヤーとして活躍した流川楓が入部してくる。
さらに身体能力は高いが中学時代はケンカに明け暮れていた主人公の桜木花道も入部。
ふたりの入部で部の実力強化がされてゆく。
神奈川県内の高校バスケットボール界は、絶対的王者海南大附属高校と、それに並ぶ強豪翔陽高校の2強がある。
さらに頭角を現してきた陵南高校がその牙城に食い込む様相を見せる。
基本的には1990年代の一般的な日本の高校の日常を背景にしており、ファンタジーなどの要素は含まれていない。
作品が描かれた背景について、連載開始の1990年はアメリカプロバスケットボールリーグNBAが日本でも放送され人気を博していた。
特に、シカゴブルズのマイケル・ジョーダンや、ロサンゼルスレイカーズのマジックジョンソンなどのスター選手の全盛期であった。
1992年のオリンピックからはプロ選手の参加が認められ、アメリカのチームは当時のスーパースターを集めた「ドリームチーム」として世界を震撼させた。
ナイキからは「エアジョーダン」というバスケットシューズが発売されており、プレミアムが付くほどの人気シューズだった。SLAM DUNKの物語の中でも桜木花道が最初に履いたバスケットシューズとして「エアジョーダン6」が描かれている。
週刊少年ジャンプでは、ドラゴンボールがフリーザ編を迎え、ドラゴンクエスト ダイの大冒険、ろくでなしBLUESなどが好評を博していた。
同年の新連載には、花の慶次-雲のかなたに、幽☆遊☆白書などビッグタイトルがある。
また、週刊少年ジャンプの発行部数は530万を超える勢いであった。
作品構成は、スポーツ漫画では定番の内容が2つ盛り込まれている。
1つは未経験者が練習と経験で力をつけ、強敵に立ち向かってゆく点。
これはバスケットボールのルールすら知らない主人公桜木花道の姿である。
もう1つは弱小チームが天才的な選手の加入によって勝利を重ねてゆく点。
これは桜木花道のチームメイトでライバル的存在流川楓の姿である。
ストーリーの流れは、練習などの準備から始まり、試合を展開するといったシンプルなもの。
ただし準備期間には多くのコメディ要素が盛り込まれ、試合ではシリアスなシーンが多く描かれている。
まだ作品読まれていない方は、ぜひ読んでみて下さい!
アニメ化もされており、ハマリますよ♪
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました!