東京都、暦年ベースで26年ぶりの人口減
となった。
東京23区では、転出者が38万2人に対し、転入者は36万5174人で、転出者の方が1万4828人多かった。
東京都全体では、転出者が41万4734人、転入者は42万167人で、差し引き5433人の転入超過だった。
だが、コロナ禍が起きる前の2019年の転入超過は8万2982人、18年は7万9844人にのぼり、東京への人の流入に急ブレーキがかかったことがわかる。
転入者が減り、転出者が増えたためだ。
こうした状況の中、東京都によれば、22年1月時点の都の推計人口は1398万8129人で、前年より4万8592人減少。
暦年ベースで26年ぶりに人口減少に陥った。
東京から転出する人が増えているのは、コロナ禍を機に多くの人がテレワークを始め、出社回数が減ったことが背景にある。
毎日出勤するわけではないので、わざわざ家賃が高くて窮屈な都内に住む必要がなくなった。
また、都内の小さな家では仕事部屋が確保できず、大きな家に移るため東京を離れる人も多い、という声が多いという。
そのうえ、IT業界などでは、完全なリモート勤務ができる人も多いうえ、国内であればどこで勤務してもいい、という新しい勤務スタイルを導入し始めた企業もあり、地方に移住する人も増えつつある。
新しい時代の幕開けかもしれない。
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