今回は老齢年金の繰り上げ受給の話です。
老齢年金の減額率は、老齢基礎年金、老齢厚生年金ともに以下の計算式で表すことができます。
減額率 = 0.5% × 繰上げ請求月から受給開始年齢の前月までの月数
すなわち、64歳11か月から老齢年金を受給する方はの減額率は0.5%ですが、60歳0か月から老齢年金を受給する方の減額率は30%です。
例えば、65歳で受給する年金額が150万円の方が60歳0か月で繰り上げ受給すると、減額率が30%のため、年金額は105万円になります。
この減額率は生涯続くため、この方の年金額はずっと105万円です。
2022年度からの年金制度改正により減額率は引き下げ
ただし2022年度からの年金制度改正により、1か月の減額率が0.5%から0.4%に引き下げられます。
そのため、2022年4月1日以降に60歳になる方が老齢年金の繰り上げ受給をする場合の減額率は、以下の計算式で表すことになります。
減額率 = 0.4% × 繰上げ請求月から受給開始年齢の前月までの月数
老齢基礎年金と老齢厚生年金の片方だけを、繰り上げ受給することはできません。
繰り上げ受給をする場合には、両方とも同時に繰り上げすることになります。
以上です。お読みいただき、ありがとうございました😊