厚生労働省に新型コロナウイルス感染症対策を助言する専門家組織は、オミクロン型での致死率について「季節性インフルエンザよりも高いと考えられる」とする暫定的な見解を公表した。従来型よりも重症化リスクが低いとされているものの、なお死亡や肺炎の発症確率が高いという。
同日開催した専門家組織「アドバイザリーボード」で、新型コロナとインフルの比較結果を示した。2月下旬までのオミクロン型の致死率は約0.13%。インフルエンザは少なくとも0.006~0.018%と推計され、関連死を含めても0.01~0.052%だった。インフルエンザで受診後28日以内の致死率は0.09%で、いずれもコロナの方が高かった。
新型コロナへの対応を巡っては感染者への厳格な対応をインフル並みに緩和するように求める声があり、インフルとの比較を求める意見が出ていた。
同日の会合では、専門家組織が保健所や医療機関の陽性者への対応を巡り、重症化リスクの高い高齢者らに特化するよう提言した。リスクの低い若年層の陽性者に対しては健康観察について本人が申し出た場合を基本とするなど、保健所や医療機関の対応を簡素化するよう求めた。
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