ロシア経済は、ウクライナ侵攻から超スピードで悪化しています。
ロシアがウクライナに侵攻してから2週間で、戦争がロシア経済に強いた犠牲は20年以上に及ぶプーチン政権下で最悪の景気低迷と既に肩を並べている。
国際的な制裁が足かせとなり、2年連続で拡大軌道を進んでいたロシア経済はわずか数日で反転した。
ブルームバーグ・エコノミクスのナウキャストはロシアの経済生産が約2%減少したことを示唆。
この落ち込みは新型コロナウイルス禍にあった2020年通年の景気縮小に並ぶ。
昨年の金額に基づくと、これはロシアの国内総生産(GDP)が300億ドル(約3兆5000億円)余り消失したことを意味する。
ブルームバーグ・エコノミクスの暫定予測によれば、2022年のロシアGDPは約9%のマイナスとなる。
プーチン大統領は11日、旧ソ連は制裁下にあっても成長し「巨大な成功を収めた」と主張。
国民を安心させようと努めた。
しかし、ウクライナでの戦争が長期化し、追加制裁が発動された場合、こうした深刻な苦境は国家としての決意を試すことになりかねない。
ロシアは既に今世紀最大級のインフレ高騰に見舞われており、物資不足のリスクで政府は輸出制限措置を講じている。
ブルームバーグ・エコノミクスの活動指数では、戦争初期のこうした落ち込みはコロナ禍や世界金融危機の際に見られた景気下降に似ていることが示唆されている。
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