老後に住宅ローンの支払いが滞る原因はいろいろあります。
老後に住宅ローンの支払いができなくなるのは、老後についてあまり考える必要がない年代で住宅ローンを組むことが多い、ということが考えられます。
老後に住宅ローンの支払いが滞る原因を、老後になって慌てる前に確認してみましょう。
○現役時代の収入ありきでローンを組んでいる。
現役時代、特に共働き家庭では収入に余裕があり、賞与が出る世帯も少なくありません。
そのため、高額の住宅をボーナス払い込みのローンで購入する人もいるでしょう。
しかし、退職後は年金が主な収入となり賞与もなく、返済の負担が重くのしかかってきます。
そのため、収入が激減する老後になってから、住宅ローンを支払えなくなってしまうのです。
○繰り上げ返済で貯金がなくなった。
できるだけ収入があるうちに住宅ローンを完済したいと考え、繰り上げ返済を繰り返す世帯もあるでしょう。
確かに、老後への対策として有効な手段ですが、多額の貯金を繰り上げ返済に注ぎ込むことはおすすめできません。
会社の倒産や自身や家族のけが、病気、それによる退職や長期休業など、長い住宅ローン返済期間の中では、突発的な支出が発生する可能性があります。
そんなときに現金が足りなければ、新たに借り入れをしてしまうなど、老後の生活資金を圧迫してしまうでしょう。
○退職金や年金が予想以上に少ない。
定年後も返済が続く住宅ローンを組んでいる人の中には、退職金や年金による返済を想定している人もいます。
しかし、景気の変動や勤務先の経営状況によっては、退職金や年金が想定よりも少なくなることもありえます。
退職後に受け取る予定のお金などを当てにしすぎるのは、リスクが高いと思います。
以上です。お読みいただき、ありがとうございました。