住宅ローンの変動金利について、各銀行はいつ引き上げようと考えているのでしょうか。
各銀行はさまざまな固定期間ごとに金利を設定していますが、それを用いると、その銀行が将来、変動金利がどのように推移すると予測しているのかを計算できるのです。
各銀行は変動金利以外にもさまざまな金利タイプを用意しています。
今回は、皆さまが関心のある、住宅ローンの変動金利の長期見通しを説明します。
そのためにはまず、各銀行の住宅ローンの金利タイプについて知っておく必要があります。
住宅ローンの金利は、それぞれの銀行が、自身の経営状況や営業戦略に基づいて金利をそれぞれ決定しています。
「銀行はどこも似たような金利でしょう」と思っている人は少なくないでしょうが、「各銀行が全く異なる金利をつけている」といってもよいくらい、多様性のある時代に突入しています。
例えば、変動金利の店頭基準金利を一つとってみても、2022年4月現在で、低いところは1.187%(楽天銀行)から、高いところは3.675%(オリックス銀行)と違いがあります。
三菱UFJ銀行が設定している店頭基準金利2.475%は、約400社中、70社以上が採用する最大派閥となっています。
しかし、それ以外の金利をつけている銀行の方が圧倒的に多いのです。
各銀行は、金利を独自に決めているだけでなく、さまざまな年限の固定金利タイプを用意しています。例えば、メガバンクでは次のようにバラバラです。
○三菱UFJ銀行:変動金利、3年固定、10年固定、20年固定、全期間固定
○みずほ銀行:変動金利、2年固定、3年固定、5年固定、7年固定、10年固定、15年固定、20年固定、全期間固定
○三井住友銀行:変動金利、2年固定、3年固定、5年固定、10年固定、全期間固定 各銀行が独自に固定期間を選んでいて、住宅ローン取扱金融機関が1500社もあるため、毎月何万種類もの金利が発表されているのです。
見ている方は混乱必至ですが、発表されている金利を丹念に見れば、そこに込められた銀行の金利の見通しを読み解くことができると思います。
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました😊