WHO世界保健機関によると、従来のワクチンでもオミクロン株を含むすべての新型コロナウイルスに対して高い重症化予防効果があるとしています。
しかし、従来のワクチンは、従来株に比べオミクロン株への感染や発症予防の効果が低いほか、打ってから時間がたつほど効果が弱まることなどから、ファイザー社やモデルナ社などがオミクロン株対応のワクチンの開発を進めていました。
○BA.1対応型ワクチンの接種開始を決定
厚生労働省は、専門家で作る分科会を開き、現在、国内で流行しているオミクロン株に対応したワクチンの接種について審議しました。
その結果、高齢者の重症化を防ぐとともに、若い世代も含め社会全体の免疫をあげるため、接種の対象を2回目までの接種を終えたすべての人として、10月中旬以降に開始する方針を決めました。
新しいワクチンは、従来株に由来する成分とオミクロン株のひとつ、「BA.1」の2種類を組み合わせた「2価ワクチン」と呼ばれるもので、今回、日本が導入を決めたのは「BA.1対応型」といわれているものです。
使用を想定しているのはファイザーとモデルナが開発中のワクチンで、薬事承認されれば9月にも輸入し、自治体への配送を開始する見通しです。
ただ、前回の接種とどの程度の間隔をあけるのかは明らかになっていないため、分科会では専門家から「オミクロン株に対応するワクチンを打つために10月まで接種を控える動きが広がる懸念がある」や「重症化を防ぐため、対象者で接種がまだの人は速やかに4回目の接種を受けてほしい」などの意見が出されてたとのことです。
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました。