2021年8月~22年3月に新型コロナウイルス感染症で入院した18歳未満の患者のうち、オミクロン株が流行した22年1月以降の患者は、それ以前のデルタ株流行期と比べ、けいれんや発熱の症状が多かったとする解析結果を、ある調査会社等が発表した。
ワクチンを2回接種していて重症化した患者はいなかったという。
解析をまとめた調査会社は、「発熱やけいれんが増えていたことは、子どもの新型コロナ感染症の診断を考える上で重要な情報だ。ワクチンで重症化を防げる可能性が高いので、まだの人は検討してほしい」と話している。
調査チームは、国立国際医療研究センターのデータベースに登録された、デルタ株流行中の21年8~12月に入院した458人と、オミクロン株流行中の22年1~3月の389人を比較した。
その結果、2~12歳のけいれんが、デルタ期では230人中5人(2・2%)だったのに対し、オミクロン期では183人中18人(9・8%)と増加。38度以上の発熱は45人(19・6%)に対し、72人(39・3%)と増えていた。
13歳以上では咽頭痛が増えていた。一方、嗅覚・味覚障害はオミクロン期では少なかった。
またワクチン接種歴が判明している790人を分析。
酸素投与などを必要とするような重症な患者43人の中に、ワクチンを2回接種していた人はいなかった。
ただ、現在主流の派生型「BA・5」が出現する前の解析のため、その影響は検討されていないそうです。
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