お金の確保が尊重されるべきではないでしょうか。
○日本の住宅ローン金利は非常に低い
現状、住宅ローン金利は様々なローンの中でも金利が相対的に低いローンとなっています。
簡潔に言いますと、「借金の中で住宅ローンが最もオトクなローン」ということです。
ライフスタイルの変化には、子供の教育資金なども考えられるのですが、進学でお金が必要になり、奨学金を借りようとする時に、特別な条件で金利がかからない方を除き、住宅ローン以上の金利でお金を借りなければならないこともあります。
これは教育資金だけではなく、カーローンなどにも言えることですので、住宅ローンの返済の前に自分自身にどのようなお金が必要になるか考えたほうが良さそうですね。
○日本の50歳代世帯の貯蓄実態
最後に、住宅ローンの返済とセットで考えるべき貯蓄について、日本人の50歳代のデータをご紹介します。
金融庁広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査【二人以上世帯調査】令和3年調査結果」をもとに、50代世帯の貯蓄の平均を見ます。
50歳代・二人以上世帯における、金融資産を保有していない世帯を含めた貯蓄の平均額は1386万円、中央値は400万円となります。
平均はすべてを足して人数で割れば求められますが、より大事な数字とも言われる中央値は、データを数字の大小順に並べた時に、ちょうど真ん中に来る数字のことを指します。
この2つの数字の乖離は、上位の富裕層により、平均値が釣り上げられているという証拠です。
やはり、老後に向けた貯金計画を立てる上で、住宅ローン返済にばかりお金を回していると、収入の下がる老後のための貯蓄ができなくなってしまうので、注意が必要です。
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました。