コーヒー豆や小麦粉、エネルギーコストの価格高騰を受け、コメダ珈琲店の大半の店舗で4月下旬に値上げに踏みきった。
値上げ幅は、ほとんどがフランチャイズである各店に対応を任せていた。6~8月期はこの影響が全面的に表れる四半期だった。
そのなかでも、コロナ感染が急拡大し、前年キャンペーンの反動もあった7月以外は、売り上げ(既存フランチャイズ店への卸売売り上げ)が前年を上回り続けている。顧客離れは起こらず、値上げが浸透したと言えそうだ。
9月についても、既存フランチャイズ店への卸売売り上げは、前年同月比10.2%増を記録。
第2四半期決算発表を受けて、目標株価を2660円から2900円に引き上げた大和証券はリポートで「10月以降も同様に好調を見込む」と記した。大和は「販管費も抑制されている」と好調の要因も指摘した。
海外市場にも注力し、2026年2月期までに80店目標にしているとのことです。
○ここでコメダHDの概要を確認します。
1968年に「コメダ珈琲店」の1号店を名古屋市内にオープンし、現在も名古屋市東区に本社を置く。
デニッシュパンにソフトクリームなどを乗せた「シロノワール」といったユニークな商品やゆったりくつろげる客席、お得感などを売りモノに、喫茶店文化が盛んな東海地方の有力店として名古屋を中心に店舗数を拡大してきた。
2003年に関東、2006年に関西に進出し、2016年に東証1部に上場。
2022年8月末の店舗数は海外(34店)、和風甘味喫茶「おかげ庵」(12店)などを合わせて965店に及ぶ。
近年は海外市場にも注力しており、2026年2月期までに海外店舗80店を目標とする。これまでに台湾と中国・上海に展開しているが、香港とインドネシアへの出店を準備中です。
国内市場の飽和を見据えた海外事業の進捗状況にも、投資家が注目しているとのことです。
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