認知症には、一般的に次の4種類が知られています。
●脳血管性認知症
●前頭側頭型認知症
アルツハイマー型認知症は、日本人の認知症の60%以上を占めています。脳に「アミロイドβ(ベータ)」や「タウ」というたんぱく質が蓄積して発症しますが、その原因はわかっていません。
レビー小体型認知症は、脳内に「レビー小体」というたんぱく質がたまり、神経細胞がダメージを受けて生じます。
日本ではアルツハイマー型認知症に次いで多く、高齢者の認知症の20%ほどを占めます。これも原因はわかっていません。
アルツハイマー型認知症は女性に多いのですが、レビー小体型認知症は男性に多いという特徴があります。
○高血圧や糖尿病が引き起こす認知症
脳血管性認知症は、「脳梗塞」や「脳出血」といった脳の血管の障害によって生じます。脳の血管に障害を引き起こすのは、「高血圧」や「糖尿病」といった生活習慣病です。
日本人にいちばん多いのは、脳の深部を行き交う神経線維の連絡が絶たれるタイプで、アルツハイマー病を併発していることも少なくありません。
○性格や人格が極端に変わってしまう
前頭側頭型認知症は、脳の「前頭葉」と「側頭葉」が変性する指定難病・前頭側頭葉変性症から生じます。
前頭葉は額の奥で、「認知」「記憶」「意欲」などを司っている部分です。
側頭葉は耳の奥にあり、「言語」「記憶」「聴覚」などを司っている部分です。
専門家によると、同じ言葉や行動を繰り返す、人格・性格が極端に変わる、万引きなどの反社会的な行いを平気でするといった症状が知られているとのことです。
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