専門家によると、エアロゾル感染(空気感染)によって、新型コロナは既に蔓延状態にあるということです。
マスクは個人防衛の手段に使用すべきとの声があがっています。
政府の水際対策の緩和やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じた、
「脱マスク」の呼び掛けなど新型コロナウイルスの感染が拡大する前の生活に戻そうという動きが起こる中、感染の「第8波」への警戒が呼び掛けられています。
主たる感染経路がエアロゾル感染(空気感染)であると、いち早く指摘し、厚生労働省や国立感染症研究所の対策の不備を批判してきた専門家は、
「既にコロナウイルスは蔓延してしまい、季節性の感染症になった。
行動制限などこれまでのような大掛かりな対策は意味がなく的外れ」と指摘しています。
○エアロゾル感染の認定が遅れた日本の問題
世界保健機関(WHO)や感染研は2020年にコロナが流行し出した当初、「感染者の飛沫と環境表面のウイルスへの接触で感染が広がる」と説明しました。
ある専門家グループは2021年から「感染経路は呼気で排出されて空気中に漂うエアロゾルを吸い込むことによる感染」と指摘し、常時換気などの対策を訴えていました。
そのような指摘を行ってきた理由は、飛沫感染と接触感染だけでは説明が難しい一方で、空気感染を強く示唆する感染状態だったからです。
それは、
同一構造物内で大規模な集団感染が起こったこと。
飛沫や接触で短時間に呼吸器感染が大きく拡大することは考えにくい。
中国で感染防御をしている医師や看護師が多数感染したこと。
医師や看護師はマスクや手指消毒を徹底できるので、飛沫感染や接触感染が多数起こることは考えられない。
などの状況だったからとのことです。
こうした状況から、早いうちに、呼気に含まれるエアロゾル(空気中に浮遊する微粒子)によって感染が広がっていると考えました。
日本では早い段階から国民が自発的にマスクを着用し、政府も2020年6月公表の「新しい生活様式」でマスクを推奨しました。
2022年5月に屋内と屋外に分けたマスク着用基準を出しましたが、一貫して飛沫感染が前提となっているようです。
最初は接触感染、飛沫感染と言っていたWHOも途中で間違いを認識して、エアロゾル感染と説明を変えました。
米国でも先日のホワイトハウスの記者会見を見ると、「完全なエアロゾル感染」と言っています。
でも、日本はそれができなかった。
感染研のコロナ担当者の多くは医師のため「空気感染は麻疹ウイルス、水痘ウイルス、結核菌」と教科書で教えられたまま空気感染を否定しました。
さらに東京オリンピックを控え、空気感染は不都合な真実だったので政治に忖度しました。
それらが間違えの理由でしょう。
危機管理はまず最悪を想定するのが鉄則ですが、それを怠ってしまったのです。
日本は一度間違えが起きると、同調圧力もあり、途中で修正しにくいのが問題だと思いますとのことです。
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました。