マイナンバーカードを健康保険証として利用できる「マイナ保険証」で誤登録が相次いでいることを受け、
全国保険医団体連合会(保団連)は5月29日、全国の医療機関に実施したアンケート調査結果を明らかにしました。
オンラインで保険証を確認するシステムを運用している医療機関(2385か所)のうち、59・9%で「他人の情報がひも付けられていた」などのトラブルが発生していました。
保団連は5月23日から全国の保険医協会と歯科保険医協会(計51団体)に所属する医療機関を対象に調査を開始。
29日時点の中間結果を公表しました。
対象とした51団体のうち27団体に所属する医療機関2874か所から回答があり、システムを運用していたのが2385か所だったとのことです。
そのうち20団体のトラブル事例を分析すると、最も多かったのは「患者情報が正しく反映されていなかった」で66・9%に上りました。
「カードリーダーもしくはパソコンの不具合でマイナ保険証を読み取れなかった」が49・6%で続き、
「ICチップが破損するなどして読み取れなかった」は20・5%。
茨城県内では、患者本人に加え、関係のない2人の個人情報がマイナ保険証に紐付くミスが発覚。
福島県や千葉県などでも「資格無効」と表示され、患者が医療費を一時全額負担したケースがあったということです。
保団連の住江会長は「マイナ保険証を一度運用停止して、トラブルの全容解明に努めるべきだ」と強調しています。
マイナンバーカードと保険証の一体化は利便性が高いので、早期のトラブル解決を望んでいます。
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