台風13号(インニョン)は北東進して関東に近づくことが予想されています。
今月6日(水)になり、進路の予報に変化が現れ始めました。予報円の中心が昨日よりも西寄りになっています。
この理由や影響の変化について解説します。
◎上空の気圧の谷が後退 太平洋高気圧が強まる傾向
台風13号は太平洋高気圧の縁を沿うように北東進していますので、この高気圧の勢力によって進路が変わるといえます。
7日(木)21時の予想天気図に上空の気圧配置を重ねると、北日本を気圧の谷が通過していることがわかりました。
この気圧の谷の規模が当初の予測よりも若干縮小傾向となっていて、北に後退気味です。
この影響で、太平洋高気圧は当初の予想よりも勢力を本州方面へ拡大しやすい状況になったとみられます。
この影響で台風13号は東寄りに進むことができなくなるため、当初の予測よりも西の進路をとる可能性が高くなっているといえそうです。
その他にも、予測シミュレーションの初期値に使われる実況解析の変化なども、予報の変化に影響していると考えられます。
みなさん、十分にご注意下さい!