顔を隠せると安心できる、だからこのままマスク生活を続けたい、という人が多くいるそうです。
「マスクを外した顔を見たらがっかりした」などと軽い話題として取り上げられますが、多くの人たち、特に若者がコンプレックスを理由にマスクを外せず、顔を隠して暮らす社会は、現代では非常にマズいと思います。
なぜなら、目立ちたくない、他の人たちと同じでいたい、自分の個性を消したい、群れに埋もれて生きたいという願望は、個人の権利と責任がうたわれ、多様性が叫ばれる現代社会の流れにどう考えても逆行しているから。
相当な美男美女でない限り、何かしらコンプレックスを持つもの。
そんな不完全な自分と社会との距離感を、時には傷つきながら学び、「個」を確立していく大事な時期が10代、20代であると思います。
そんな時期にマスクを取らずに隠れるように生きることが当たり前になってしまったら、若者たちが担う未来の日本社会は一体どうなってしまうのでしょうか。
個人が弱い時代、誰も面と向かって意見を言わない社会、それも匿名で発信できるヤフーニュースのコメントやツイッターが盛り上がる日本らしい未来ですが、果たして健全な社会と言えるのでしょうか?
安全と安心を第一に考える日本が、住みやすいと思いますが、そこから一歩も出ないのでは、今後の日本社会の行く先が少し心配です。
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました。