脱マスク、やはり気になる「周囲の目」、コロナ「5類」間近もみんなマスクを着けている同調圧力の影響
多くの人が行き交う東京都心部、今でもなおマスク姿の人が目立っています。
新型コロナウイルス対策のマスク着用が3月に「個人の判断」に緩和され、
8日には感染症法上の位置づけが「5類」になります。
だが、街中や電車内、学校といった公共の場では多くの人が今もマスクを着用し、以前と大きく変わらない光景が続いています。
状況に応じて着脱を使い分ける人が増えているが、周囲の目や習慣化という理由が目立っており、「脱マスク」は進んでいない状態。
5類移行まで1週間を切った今月2日、東京都内の繁華街を行き交う人の大多数がマスクを着用していました。
電車内でもマスクをしていないのは主に外国人観光客で、多くは会話も控えているようです。
「長くマスクを着用していたので、今も習慣的になっている。まだ完全に収束したわけではないし、人と会うときにマスクなしだと失礼かなと思ってしまう」。
JR東京駅近くでマスクをしていた会社員はこう話しています。
また、自営業の男性は場所に応じて着用の有無を判断しており、「人が多い商業施設などではマスクを着けている人が圧倒的に多く、人目を気にして着けている」ということです。
一橋大の高久准教授らのチームが、
「マスクを着ける・着けない」を決める際、何を判断材料にしているかを、
昨年8月から1~2週間ごとに全国の20~79歳の約千人に調査しました。
「判断に当たって重要な要素は」との質問に、11項目から当てはまるものを複数選ぶ方法で回答を得ました。
今年4月第4週時点では「居住地域の感染状況」が47%と最多。
続いて「周囲の人の着用状況」が37%でした。
これらは調査開始から1、2位をほぼ独占してきました。
一方、「政府の方針」や「専門家の見解」を参考にするとしたのはそれぞれ14%、16%にとどまっています。
過去も各20%前後で推移していたが、今年の3月中旬ごろからさらに下がったということです。
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