現在、台風6号はゆっくりとした速さで進んでいます。
防災の専門家は、
「影響が長期化するおそれがある」として、食料などの備えや早期避難の重要性を指摘します。
「台風の時は雨だけで地盤が緩むのではなく、木が風で揺すられて、地盤そのものが緩む。梅雨の雨でも耐えたから大丈夫だと思わないでいただきたい」
台風6号はゆっくりとした速さで今後、北上する予想です。
台風の迷走する動きに、専門家は影響の長期化を懸念しています。
「台風が進路を変える時はスピードも落ちる。
その時に雨が降っているエリア、風が強いエリアは長く影響が続く。
土砂災害は起こりやすくなるので、台風のスピードが落ちる時は、両方が重なるので長い間注意が必要です」
台風6号の最大瞬間風速は40メートルで、トラックが横転するほどの猛烈な風が予想されています。
まだ影響が少ない場所では、物が飛ばないように固定するなど、今のうちに対策をとってほしいと、専門家は強調しています。
「5年前、近畿地方を台風が襲った際に、マンション8階でも外から飛んできたものでガラスが割れて家の中で亡くなった人がいます。
高台にあるから、高い階に住んでいるから大丈夫と思わないで、窓側から離れることが大事です」
停電に備えて、携帯電話の充電バッテリーや食料を用意したり、今の時期は熱中症への対策も必要です。
「風が強くなってくると、窓も開けられなくなってくる。そこで停電が起きると、熱中症が今の季節は起こり得ます。
水や食料に加えて体を冷やす対策をどうしておくべきか、今のうちに考えておいて下さい」
奄美地方と九州南部では、今月8日午前中にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
「線状降水帯がもし鹿児島市にかかってくることがあれば、8・6水害以上の災害が起こる可能性がある。
エリアによって避難指示は自治体から出ている。避難するかどうかは、皆さんにゆだねられていますが、より安全安心なものは何か、皆さん自身が考えてほしいと思います」と、専門家は話しています。
以上です。ありがとうございました。