東大は、高校の進路指導教諭からは、さらに進学選択の存在が学生のやる気につながっているとの指摘も多くなっています。
東京大学は入試の段階では、文科1類や理科1類など6学類別に募集しています。
それが2年次から3年次に進級する時に学部学科に分かれるのです。
これを進学選択といい、希望の学部学科に進学できるかどうかは、それまでの成績で決まります。
だから、学生は熱心に学び、教員もそれに応えることが大学の教育力の高さに結びついているようです。
東京大学では、1、2年次の教養教育を駒場キャンパス、3年次からの専門教育を一部の学部を除き、本郷キャンパスで学びます。
ただ、ここ2年のコロナ禍で、東京大学でもオンライン授業が主流になりました。
もう2年になりますから、駒場に通ったことのない学生が2022年から初めて、本郷キャンパスで学ぶ予定ということになります。
国際教養大学、大阪大学など、国公立大学の評価が高くなっています。私立大トップの東京理科大学です。
1881年に開学した東京物理学講習所が前身で、その2年後、東京物理学校に変わります。
授業が厳しく、落第も多かったことで知られ、こういった歴史的背景と伝統は今も受け継がれ、それが教育力の高さと評価されているのでしょう。
教育力が高い大学の評価を地域別に見ると、北海道・東北は東北大学 、関東・甲信越は東京大学、北陸・東海は名古屋大学、近畿は大阪大学、中国・四国は京都大学、九州は九州大学がそれぞれトップでした。
地元、もしくは地元に近い旧7帝大の評価が高いのが特徴で、順当な結果といえるかもしれません。
~おしまい