○定年退職の退職金平均、大卒総合職で2243万円
これは、日本経済団体連合会・東京経営者協会が発表した「2021年9月度 退職金・年金に関する実態調査結果」(2022年3月15日発表)の標準者の退職金額です。
標準者とは、標準的に進学し、学校卒業後直ちに入社し、その後標準的に昇進・昇格した人。60歳定年退職、管理・事務・技能労働者の総合職で、大学卒2243万円、高校卒1953万円となっています。
60歳時点で、大学卒と高校卒の勤務年数を比べると、高校卒のほうが4年長くなります。しかし、退職金をみると、大学卒のほうが290万円ほど高くなっています。
○大卒と高卒、勤続35年で退職金平均額が543万円の差
総合職・大学卒の退職金額は勤続25年で1000万円を超え、35年で2000万円を超えています。
それに対して、同じ総合職・高校卒は勤続30年で1000万円を超え、42年(定年60歳)になっても2000万円に届きません。
同じ勤続年数で、大学卒と高校卒との金額差が一番開いているのが、勤続35年。大学卒2085万円に対して、高校卒は1542万円。およそ543万円もの差になっています。
ここで紹介したデータは、日本経済団体連合会と東京経営者協会の会員企業。東証プライム上場などの大企業が中心となっており、金額も高額な傾向となっているので、注意をしてください。
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