今週のお題「大人も勉強」
テレビの通販番組などで紹介される商品の中には、「購入後、満足いただけなければ購入代金を全額お返しします」という「全額返金保証」をうたうものがあります。
しかし、番組の中で「全額お返しします」と繰り返し言われても、どれくらい満足できない場合に返金に応じてくれるのか、基準をはっきりと示してくれないことがほとんどです。
本当に全額返金してくれるのでしょうか。
専門家に聞きました。
曖昧な表現や設定では返金に応じないケースもあります。
店で商品を購入するとき、「満足いただけなければ購入代金を全額お返しします」とは言われないのが一般的です。
なぜ、通信販売では「全額返金保証」のような制度が生まれたのでしょうか。
通信販売は、実際に商品を自分の目と手で確認せずに、文章や画像、販売員の説明だけで商品を選びます。そのため、届いた商品が、イメージと違う、説明通りではない、などのトラブルが起きやすい特性がある、リスクのある取引形態です。
その上、個々の業者が定めた返品ルール(特約)があれば、それに従うことになり、商品のイメージが若干違うなどの理由では、商品の欠陥や販売業者のミスとはならず、多くの場合は返品できません。
そこで、通信販売業者は消費者により安心して購入してもらうため、一定の条件内であれば、全額返金する特約制度を設けました。それが全額返金保証の成り立ちです。
なお、業者が定めた返品ルールがない場合は、特定商取引法によって、商品を受け取った日から8日以内であれば、送料自己負担で返品できます。
大人も日々勉強ですね!
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました😊