「さくら味」とは、いつ、どのように生まれたかというと、さくら味の原型は、桜餅であると考えられます。
桜餅は江戸時代に誕生したとされ、長命寺の門番だった山本新六が、たるで塩漬けにした桜の葉を使った桜餅を考案したという説が有力とされています。
さくら味とは、桜の葉や花の風味です。
主に、桜の葉を塩漬けにしたときに生成されるクマリンという成分が、一般的にさくら味と呼ばれる風味を生み出していると考えられています。桜餅の風味は、このクマリンによるものです。
クマリンは、生の葉や花の中では、他の物質と結合した状態で細胞の中にあるため、風味はしません。
葉や花を塩漬けにしたり、破砕したりすることで、細胞外の酵素と反応してクマリンが生成され、独特の風味がするようになります。
桜の葉や花をペースト状にしたり、エキスを抽出したりするなど、食品会社や商品ごとにさくら味の作り方は異なりますが、基本的にはクマリンの風味を生かして作り出されていると思われます。
ちなみに、さくら味とサクランボ味は異なります。
さくら味は、桜の葉、花に関する風味であり、サクランボ味は桜の果実(サクランボ)の風味です。
サクランボは日本で一般的に鑑賞される桜(ソメイヨシノなど)の果実ではなく、別の品種(セイヨウミザクラなど)の果実です。
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