こんなに暑いのにいまだにセミが鳴かないのは、何か理由があるのでしょうか。
なんか天変地異の前触れみたいです。
セミに限らず、昆虫が成長するためには温度の積み重ねが必要なんです。
これを有効積算温度といいます。昆虫は変温動物ですから、外気温の変化に左右されるんですね。
種によってその有効積算温度は違いますが、幼虫やサナギから羽化するまで、トータルで一定の温度を積み重ねなければ成虫になれない。
しかも有効温度帯というのもあって、極端に寒かったり、逆に暑かったりすると、それはカウントされないんです。
今年の春先は例年にも増して寒かったですから、急に暑くなったとはいえ、数日間の気温の急上昇では間に合わないのです。
さらに言えばセミは何年も土の中で過ごすわけですから、極端に低い年があれば、当然影響を受けます。
ちなみに、岡山県岡山市では、ここ数年ツクツクボウシの成虫の出現時期が他よりも1か月近く早いそうです。
都市部で進むヒートアイランド現象の影響で、セミが幼虫として過ごす期間が短縮されてしまっているそうです。
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