アパレル業界では、発売後1か月で値下げするケースもあります。
○アパレル企業が洋服のセールを実施する時期やセール時の値引き率について
「最大80%off」と宣伝している店舗をよく見掛けることがあります。
専門家によると、
「ブランドによって違いますが多くの場合、春夏向けの商品は7月から、秋冬向けの商品は翌年1月からそれぞれセールが始まります。
ただ、売れ行きの悪い商品の在庫をなるべく余らせないために、近年は早めに値下げをする傾向にあり、年々セールの開始時期が早くなっています。
企業やブランドによりますが、セール期間中は定価の30〜50%引きで販売するケースが多いようです。
近年、ECサイト等で安く服を購入することができるようになったため、
『定価の10〜30%引き』ではなかなか顧客に響きにくくなっているかもしれません。
『80%引き』の場合は、原価割れしているため、恐らくシーズンを過ぎた商品だと思います」
○売れ行きの悪い商品を早めに値下げする傾向にあり、やはりアパレル業界ではセールが頻繁に行われている?
「セールを頻繁に実施する傾向にあります。
できるだけ定価で販売するよう挑戦していますが、実際はなかなか難しい状況です。
頻繁にセールを実施する理由は、多くのアパレルメーカーやアパレル小売店が過剰在庫に頭を抱えているからです。
実際に販売をしてみないと、何が売れて何が売れないのかが分からないのが難しいところです。
そこで、店頭で売れ行きのよくない商品を売り切るために、早めに値下げをするようです。
さらに多くの企業が過剰在庫分を販売するために、アウトレット専用サイト(シーズンが過ぎた商品などを安く販売するサイト)を開設するケースが近年増えています。
できる限り在庫を残さないため早めにセールを仕掛け、それでも余ったら、アウトレットサイトやファミリーセール(自社の従業員やその家族、取引先の関係者に商品を安く販売すること)で販売しますが、全生産数の数%は最後まで売れ残ってしまうのが現状のようです。
アパレルに限らず、コンビニエンスストアのフードロス、アーティストのファングッズの売れ残りなど、どの業界も同じような状況を抱えていると思います」とのこです。
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