第7波で流行の主流だった「BA.5」に変異が加わった「BQ.1」や「BQ.1.1」が、米欧で増えているとのことです。
アジアでは「BA.2」系統の「XBB」が広がっています。
日本国内では今のところ大きな流行には至っていない。
11月中に東京都で行われたゲノム解析では、BA.5が感染者の77%を占め、BQ.1とBQ.1.1のBQ.1系統は6.6%にとどまった。
ただし、国立感染症研究所の推定では、12月中にBQ.1系統が36%まで伸びている。
米疾病対策センターの推定によると、11月27日~12月3日の米国の新規感染のうちBQ.1系統が計60%を超えた。
直近の主流だったBA.5は13.8%まで減り、置き換わりが進んでいるということです。
ある研究会社はBQ.1.1やXBBに感染した細胞に抗ウイルス薬を加えて、ウイルスの増殖を抑える効果を調べました。
米メルク社の飲み薬「ラゲブリオ(モルヌピラビル)」と、米ファイザー社の飲み薬「パキロビッド」の成分「ニルマトレルビル」については、いづれも新型コロナ流行初期の従来型ウイルスと同様に有効だったとのことです。
抗ウイルス薬では、11月に日本で塩野義製薬の飲み薬「ゾコーバ」が承認されました。
日本国内の研究チームは、「ゾコーバは(オミクロン型の)BA.1に対して高い有効性を示しており、有効と考えられる」と話しており、BQ.1.1やXBBの新たな派生型への効果にも期待を示しています。
また、「今後の派生型でも抗体医薬の効果が低い状態が続き、抗ウイルス薬に期待が高まっている」と話しているとのことです。
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