2026年に「シン・マイナカード」導入予定。
河野太郎デジタル相が語る、マイナカードの失った安全と安心の回復を図る方策とは?
マイナンバーカードの利用拡大に向けた改正マイナンバー法などが2日、参院本会議で与党などの賛成多数で可決・成立しました。
本会議後に行われた衆院地域・こども・デジタル・厚生労働連合審査会で、河野デジタル相はマイナカードをめぐるトラブル続出について、「いろいろと、ご迷惑をおかけして申し訳なく思っております」と陳謝しました。
そして、早くも、新たなマイナカード導入に向けて動き出しているとのことです。
「アナログ庁」と皮肉られ…マイナンバーと銀行口座ひもづけ誤登録など、人為的ミスに不安の声があがっています。
マイナカードと保険証が一体化した「マイナ保険証」や公金受取口座の別人登録、マイナカードを使った証明書の誤交付、マイナポイントの誤付与など、トラブル続きです。
6月1日も、ある自治体で、マイナカードに別人の顔写真が掲載されたまま交付されるミスが確認されました。
2日の連合審査会で河野大臣は謝罪を口にしましたが、トラブル続出の原因については釈然としませんでした。
証明書の誤交付をめぐり、「マイナカードが増えたことによって、システムのエラーが顕在化したということは言えると思う」とのこと。
マイナポイントの誤付与については、自治体窓口の人為的ミスとの主張を念頭に「ミスを防ぐためのシステムが使いにくいということで外してしまったことに起因している」と、現場に非があるかのような発言でした。
果たして、使いにくいシステムを強いた責任を感じているか、いないのか、 なぜかマイナカードの利用拡大を見直さず、デジタル庁は近く公表予定の「デジタル社会の実現に向けた重点計画」で、新様式のマイナカード導入を盛り込む方針です。
重点計画は、2016年に交付が始まったマイナカードの更新期限を約10年に設定。
新たなカードを2026年から導入するということです。
主な狙いは、カード偽造防止などの安全対策の強化。
カードリーダーなどの端末にカードをかざして本人確認する際のセキュリティー向上に加え、
現行のカードに記載されている性別や生年月日、住所などの個人情報をプライバシー保護の観点から記載するかどうか検討するとのことです。
以上です。マイナンバーカードの安心と安全を取り戻すことを願っています。