日本政府がロシア中銀(CBR)との取引を制限する制裁を表明したことにあわせ、日本銀行とCBRの取引禁止の方針が表明された。
後述するように、日銀がCBRから預かる円建て資産は相応の規模に達している。
仮に、この政府決定がなかった場合、CBRから円建て資産の引き出し要求を受けても日銀は拒絶できなかった可能性がある。
日銀はそうした政治判断能力を持ち合わせていない。
この決定を受けた2月28日の日本経済新聞は日銀に預託されるCBR所有の資産に関し、「2021年時点で4兆~5兆円規模」と報じている。
これをどう試算したのかは書かれていないが、概ね正しいと考えられる。
日銀が毎週発表する「営業毎旬報告」の負債サイドには「その他預金」という項目があり、注釈で「外国中央銀行等の預金」と明記されている。
これが2月22日時点で25.2兆円ある。
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