ロシアがウクライナ侵攻を開始して24日で1か月を迎えた。短期決戦に失敗したロシア軍は、民間人の犠牲をいとわない消耗戦に持ち込もうとしているもようだ。
米政府によると、ロシア軍はこのところ、ウクライナ側の抵抗により地上部隊の進攻が阻止されているため、空爆や艦砲射撃を強化している。攻撃部隊は首都キエフから北西15キロ、東方30キロの地点で足止め状態で、可能な攻撃は遠隔での砲爆撃のみとなっている。
ジョー・バイデン米大統領は、ウラジーミル・プーチン大統領はウクライナで「窮地に立たされている」と指摘。米国防総省のジョン・カービー報道官はCNNに対し、食料や燃料が不足し、士気の低下したロシア兵をウクライナ側が「追撃」している局面さえあるとの見方を示した。
ロシアによるウクライナ侵攻の最大目標は、キエフ制圧およびウォロディミル・ゼレンスキー政権の転覆だったとみられる。だがロシアは、15万~20万人の兵力を動員しながらも、ウクライナ側の強い抵抗を予想できず、後方支援の準備も不十分だったとのことです。
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