ワクチンの副反応や効果について、調べるのは実に難しい話
ワクチンは実際に人に投与する臨床試験を経て、安全性や有効性が検証された上で承認され、使われています。
しかし、ワクチンを臨床試験とは比べものにならない人数が接種するようになると、接種したあとに、臨床試験ではみられなかった症状が見られるようになることがあります。
ただ、それが本当にワクチンによる副反応なのかどうかを見分けるのは簡単ではありません。
ワクチンを接種した人の情報しか分からないことが多いためです。
たとえば、国には接種のあとに起きたさまざまな症状や死亡した事例について報告する「副反応疑い報告制度」という仕組みがあります。
国の専門機関や厚生労働省の専門家部会では、報告があったすべてのケース、1例1例について議論されますが、接種と死亡との間の因果関係については、ほとんどが「評価不能」とされています。
ワクチンを接種していなくても、急に体調を崩して熱が出ることがあります。
それがワクチンを打ったあとに起きると「ワクチンのせいではないか」と疑いますが、本当にそうなのか、それともワクチンとは関係なく起きたことなのか、それぞれのケースを調べるだけではなかなか判断できません。
専門家によると、副作用なのかどうか、効果があるのかないのかを調べるには、「ワクチンを接種した人」と「接種していない人」を比べる必要があるため、とても難しいとのことです。
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