子どもと大人を比較した場合、子どもの方が熱中症を起こしやすいです。
東京消防庁の調査によると、2020年6月から9月の10万人当たりの熱中症による救急搬送者数を年代別に比較したところ、10代の人は、20代から50代の人よりも救急搬送されるケースが多かったことが報告されています。
また、気温が30度以上になると、搬送者が急激に増えます。
近年は5、6月でも30度を上回る日が増えたので、子どもは特にですが、大人も注意が必要です。
10代の子どもが大人よりも熱中症になりやすい理由としては、
(1)大人と比べて体温調節機能が未熟
(2)活動強度の差
(3)水分摂取の関心の有無
以上3点が大きな理由です。
(1)の体温調節機能の未熟性については、容易に想像できると思います。
(2)については、一般的に子どもの方が公園で遊んだり、部活でスポーツをしたりと、体を動かす機会が多く、汗をかく頻度が高くなるためです。
(3)の水分摂取の関心の有無については、子どもはそもそも熱中症という概念を持ち合わせていないことが多いため、自分が興味あることに夢中になり、水分を摂取するという発想に至りません。
これら3点が、子どもが大人よりも熱中症にかかるケースが多いと考えられる原因です。
ただし、大人でも、1人暮らしの高齢者は、在宅時にエアコンが苦手、電気代がかかる、といった理由で冷房を使わずに暑さを我慢しがちなことや、生活時の活動強度が低く、トイレに行く回数を減らすために水分摂取を控えてしまうなどの点から、熱中症を引き起こすこともしばしば見受けられますので、注意が必要だと思います。
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました😊