コロナで重症化した患者は、免疫細胞集団の変化や特定の白血球の持続的活性化といった免疫障害が最大1年後まで観察されています。
オーストラリアのにある研究機関では、コロナ患者のわずか5%に免疫機能障害が生じた場合でも、他の多くの感染症による脅威が高まる可能性があると指摘。
「コロナ以外の感染が増幅し、免疫機能不全となった患者をむしばむ可能性が高くなると予想される」と述べ、
「その後、これらの感染症は本来よりも容易に広くまん延していく」との見方を示す。
○遅発性合併症
潜行性が極めて強いケースでは、心血管疾患や糖尿病、腎臓障害、脳損傷などの症状が現れる前に、新型コロナウイルスは知らぬ間に組織に炎症を起こし損傷を与えたり、凝固異常を引き起こしたりする。複数の研究によれば、あらゆる重症レベルの病気を患っていた元コロナ患者は、6~12か月後に亡くなるか合併症で入院するリスクが高くなるとのことです。
アメリカの厚生省は11月の研究発表で、770万~2300万人のアメリカ人がコロナ後遺症に苦しんでいると推定。
2月時点で米国人の5人に3人が、少なくとも1回はコロナに感染しており、
1年前の33%からその比率が高まった。
アメリカの研究機関では、一部の患者はずっと後に合併症を発症する可能性があり、
「それはまたパンデミック自体よりも大きな犠牲を招くことになるかもしれない」と警戒する。
アメリカでは、21年に平均余命が1996年以来の低水準にまで落ち込み、2年間としては約1世紀ぶりの大きな低下を記録。
コロナの影響が遅れて表れることで、平均余命の回復が妨げられる恐れもある。
アメリカの医療制度臨床疫学センターの研究によると、患者はコロナ感染後の1年で通常の老化ペース4年間と同等の腎機能の低下を経験した。
腎臓に病歴がなく、入院していない元コロナ患者でさえ、コロナに感染していない人に比べ、末期腎疾患に至るリスクが倍近いという。
同じような影響が他の臓器に広がっている可能性もあります。
アメリカの腎臓の専門医は「まだ今はその影響が十分に表れていないのではないかと懸念している」と話しているとのことです。
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