コロナ・インフル同時検査キット使用の注意点について
新型コロナとインフルエンザに感染していないか同時に調べることができる「同時検査キット」は一般向けの販売が解禁され、薬局のほかインターネットなどでも購入できるようになっています。
キットの最新の供給状況は?
使う際の注意点は?
○「同時検査キット」ってどんなもの?
新型コロナの抗原検査キットは使ったことがある方も少なくないと思いますが、「同時検査キット」は、一度の検査で新型コロナとインフルエンザ両方の感染を調べることができるものです。
コロナに加えてインフルエンザの感染も広がりつつある中で、各地の医療機関からは「発熱外来や救急外来のひっ迫を防ぐためにも重症化リスクの低い患者は自宅での検査キット利用を検討してほしい」との声が相次いでいます。
厚生労働省はこうした状況に備え、これまで医療機関での使用に限られていた同時検査キットの一般向けの販売を認めました。
現在は薬剤師が常駐する薬局、ドラッグストアやインターネットでも販売できるようになっていて、販売の際には薬剤師から使い方などの説明を受けることが条件になっています。
○値段や最新の供給状況は?
値段は各メーカーごとに定めているので一律ではありませんが、1キットあたり約2500~3000円で売られています。
メーカーによって1箱に入っているキットの個数が異なるため、販売価格はこの値段×キットの個数となります。
新型コロナだけの抗原検査キットと同じように医療保険は適用されないため、全額自己負担となります。
また医療費控除の対象にもなりません。
次に最新の供給状況についてです。
一般向けの販売が解禁されてからインターネットなどですぐに販売を始めたのは1社にとどまりました。
そもそも同時検査キットは医療機関への供給が不足してはいけないので、一般販売向けの供給よりも医療機関への供給を優先することが前提になっています。
さらに一般販売を始めるにあたっては、それまでの医療機関向けのものとは違い、
一般の人にも分かるような説明書や新たなパッケージの準備を各メーカーが行うには時間がかかるため、どれぐらいの供給量が確保できるのかが課題となっていました。
こうした中、少しでも多くのキットが市場に出回るよう、厚生労働省は薬剤師が常駐する薬局で販売する場合、
医療用の検査キットであれば新たに一般販売のための承認を得なくても販売できるようにすることを特例で認める対応をとりました。
その後さらに各メーカーの対応も進み、1月17日時点で一般販売の条件を満たしているのは5社の製品で、うち3社の製品が薬局に加えドラッグストアやインターネットでも購入できるとのことです。
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました😊