北京五輪個人ノーマルヒル4位の高梨沙羅(25=クラレ)が五輪以来の復帰戦に臨み、計291・5点で今季2勝目、通算62勝目を挙げた。
同五輪の混合団体では1回目にスーツ規定違反で失格処分を受けて一時は進退を検討していた日本女子のエースが、失意を乗り越えて鮮やかな復活を遂げた。
高梨さんは1回目に130・0メートルを飛んで141・0点をマーク。五輪で個人と混合団体の2冠に輝いたウルシャ・ボガタイ(スロベニア)に次ぐ2位に付けると、2日目はさらに距離を伸ばして132・0メートルの大飛躍。
150・5点で計291・5点とし、強いスロベニア勢や五輪は新型コロナウイルス感染の影響で欠場を余儀なくされた今季W杯ランキング首位のマリタ・クラマー(オーストリア)らとの争いを制した。
高梨さんは3度目の出場となった北京五輪では個人4位でメダルを逃すと、新種目の混合団体では1回目に大ジャンプを見せるもスーツ規定違反で、失格処分に。
泣き崩れるほどの大きなショックを受け、自身のインスタグラムで謝罪の言葉とともに「今後の私の競技に関しては考える必要があります」と投稿。
現役続行か引退か、揺れる心境を吐露していた。
五輪後は日本に帰国せずに直接欧州入り。
W杯再開初戦だった先週のオーストリア・ヒンツェンバッハでの個人2戦と団体1戦は欠場したものの、独自調整を行い心身の静養と調整に努めてきた。
この間、復活を願うチームメートやファンにも支えられた日本女子のエースが、名誉と笑顔を取り戻す大きな1勝を挙げた。
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました😊