今年最大の値上げに、全国から不安の声が相次いでいます。
食品などの値上げがピークを迎える10月を目前に控えた9月30日、神奈川県内各地の商店街や飲食店で駆け込み消費の動きが見られました。
年金暮らしの世帯からは「どうやって生活していけば」と悲鳴が上がり、苦渋の値上げに踏み切った飲食店からも先行きの不安にため息が漏れる。家計を直撃する値上げの波が、足元の暮らしに暗い影を落とそうとしている。
○9月末、「明日からは値上げラッシュ」
「ビールやしょうゆなどは、すでにかなり値上がりしている。年金が少ない中で10月からどう暮らしていけばいいか分からない」
横浜市南区の横浜橋通商店街で、地元の無職女性は深刻な表情で語った。
新型コロナウイルスの影響で夫の給与も大幅に減少。そこに物価高騰がのしかかり、生活面の不安は増すばかりという。
同市緑区から訪れた女性も「今日は値上げ前の最終日なので来た。
明日からはあまり買わないと思う」と話し、買いだめできそうな食品を探していた。
川崎市内では、大手回転ずしチェーン店に「駆け込む」常連客らの姿があった。
午前11時の開店直後に都内から来店した男性は十数皿を平らげたといい、「値上げ前に思う存分食べておきたかった」とのこと。
同店は10月から1皿当たり最大約40円の値上げが予定されており、地元の女性は「ランチ1食で数百円上がるのは負担感があるけれど、ネタの質が落ちるくらいなら値上げした方がいい」と話していたそうです。
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