老後の生活を考えると、
「受給できる年金が少ない」
「貯金も足りない」
など心配事が尽きないといった声は多いようです。
必ずしもずっと健康でいることができるとも限らず、元気なうちにできる対策はしておくほうが安心でしょう。
では、老後、働かなくても暮らしていけるようにするにはいくら必要なのでしょうか。
今回は老後を65歳以上の単身世帯で、働かずに暮らしていくには、どのくらい費用がなのかを説明します。
○65歳以上(単身世帯)の1か月あたりの支出額は約14.5万円
○老後に働かずに暮らせる収入額とは?
○老後に働かずに生活するには年金にプラスアルファが必要
65歳以上(単身世帯)の1か月あたりの支出額は約14.5万円です。
総務省が発表しているデータを参考に、単身世帯では年間でどの程度の支出があるのかを見てみましょう。
○支出で最も多いのは食費
「無職で、単身世帯65歳以上」の実支出は月額14万4747円(消費支出13万2476円、非消費支出1万2271円)で年間173万6964円です。
実支出の主な内訳は、
食費が月額3万6322円、
水道光熱費1万2610円、
保険医療費が8429円、
交際費1万5394円
などで、食費が最もかかっています。
○60歳以降の生涯支出額
厚生労働省発表のデータによると、日本人の平均寿命は男性81.47歳、女性87.57歳となっています。
仮に寿命を85歳とすると、65歳からの85歳までにかかる総支出額としては、
3473万9280円が必要です。
○老後に働かずに暮らせる収入額とは
老後(65歳以降)に働かずに生活できるのは、どのようなケースなのかを見てみましょう。
○年金が1か月あたり約14万円あった場合
前述のように、
85歳までの支出は3473万9280円で、
年額173万6964万円(毎月14万4747円)
が必要です。
これを年金のみで生活する場合は、日本年金機構によると、
老齢基礎年金(満額)の場合は年間77万7792円(月額6万4816円)の受給となるため、
厚生年金は年間95万9172円(月額7万9931円)の受給が必要になります。
老齢厚生年金の計算式は「平均年収÷12×0.005481×加入月数」なので、
平均年収を出すには「厚生年金の年額×12÷0.005481÷加入月数」に直します。
加入月数を456か月(38年)で計算すると、
「95万9172×12÷0.005481÷456ヶ月(38年)=460万5248円」
となります。
老齢基礎年金で足りない分を老齢厚生年金で補う場合は平均年収約460万5248円を得ている必要があります。
こちらからは以上ですお読みいただき、ありがとうございました。