数年前から流行が始まったメタバースですが、最近失速を示すニュースが増えてきています。
<三次元の仮想空間の中に入り込んだような感覚が味わえ、様々な活動が行えるメタバースに大きな可能性を見出した人や企業は多かったが>
仮想空間で活動ができるメタバース。2021年にはフェイスブックが社名をメタに変えて大きな話題になったが、ここにきて失速しています。
昨年11月から今年3月までの間に、メタ社は業績悪化で2万人以上をレイオフ(一時解雇)すると発表し、
メタバース事業の現実を露呈しました。
メタバースに使うゴーグルのように仰々しいヘッドセットも売り上げが減少し、メタ社が提供するメタバース用アプリもユーザー数が伸びていません。
さらに、メタバース上で売買される土地の価格も90%ほど下落しているということです。
米起業家は、
「アバターが時代遅れ」
「ヘッドセットが高くて普及しない」
などと口をそろえ、メタバースを使う理由やビジネス化の道筋を見いだせないなどと語る起業家も。
そもそも、メタバースは独立した空間が点在しているだけで相互接続がなく広がりに欠け、技術的にもSF映画のような高画質は使えないとのことです。
大手企業もメタバースから手を引き始めています。
ウォルト・ディズニーはメタバース部門を閉鎖し、マイクロソフトもVR(仮想現実)のプラットフォームを廃止しました。
メタバースが一時の流行りで終わる可能性が現実味を帯びてきたと思います。
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました。