ある調査会社によると、つみたてNISA・iDeCo「どちらも利用していない」が76%という結果となりました。
どちらも大変お得な制度なのに、世間に浸透しない、その最大の理由とは?
ある調査会社が、
「つみたてNISA・iDeCoに関するアンケート」の結果を発表しました。
調査は今年の4月11日~12日、20才~79才の男女400名程度を対象にインターネットで行われました。
まず、「将来のお金について不安を感じていますか?」と聞いたところ、
82.4%が「とても不安」「不安」と回答。
そこで、「つみたてNISA」や「iDeCo」の利用状況について質問したところ、
「つみたてNISAをしている」人は14.3%、
「iDeCoを利用している」人は5.6%、
「どちらも利用している」人は3.9%と、
税制優遇がある制度であっても、76.2%もの人が「どちらも利用していない」ことが明らかに。
そのうち、「今後も利用するつもりはない」という人は72.1%と、7割を超えました。
続いて、「つみたてNISA」と「iDeCo」、どちらも利用していないと答えた人に理由を尋ねたところ、
「どの商品を購入してよいかわからない」(27.2%)が最も多く、
次いで「投資に回すお金がないから」(25.0%)、
「手続きが面倒だから」(24.6%)が上位となりました。
一方、「つみたてNISA」や「iDeCo」をはじめたきっかけについては、
「インフレが進むなか、預金では損をすると思うから」(43.5%)、
「税制優遇があって得だから」(37.6%)、
「将来に向けてお金を増やしたいから」(34.1%)
が上位に並びました。
「お勤めの会社の制度に、企業型確定拠出年金(企業型DC)、確定給付企業年金(DB)がありますか?」と質問したところ、
「企業型確定拠出年金」がある、
「確定給付企業年金」がある、
「両方ある」
と答えた人は、わずか計15.1%。
「両方ない」と答えた人は38%で、
また、自分が勤める会社の制度について、「わからない」と答えた人が38%と、
4割弱に達し、資産形成への興味関心の薄さや、企業が制度を設けていても社員に周知が行き届いていない現状が浮き彫りとなりました。
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました。