専門家による、「コロナ流行第9波の入り口に入ったのではないか」との見解
5類移行後1か月でコロナ感染者約3倍近くまで上昇
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会長を務めた尾身茂氏は、今月14日、東京都内で開かれた病院団体の会合で、「コロナ流行の第9波の入り口に入ったのではないか」と語りました。
新型コロナの感染症法上の分類が5類に移行して1か月間で、全国約5000か所の定点医療機関から報告された感染者数が約3倍近くに増えたことなどから、今後の拡大の可能性に言及した。
一方、厚労省はノーマスク、ウィズコロナの日本をめざしています。
尾身氏は、「第9波のコロナ感染による死亡者数を、年末年始の2か月あまりで2万人に上った、第8波より少なくできれば、その後の流行に伴う被害も一定程度に抑えられる可能性がある」と述べました。
重症化リスクが高い高齢者のワクチン接種や、介護施設での感染対策が重要だということです。