今回は年金を20万円受け取れる年収の話です。
年金試算シミュレーションで、年金を月額20万円以上受け取れる年収を見ていきます。
なお、今回のシミュレーションでは、年収以外の条件は統一しています。
○条件
35歳男性就業開始年齢:20歳
就業終了年齢:60歳
現在の年収:400~1000万円(100万円ずつ増やして試算)
老齢基礎年金額は、6万4000円です。
試算結果によると、年収700万円以上は年金額が19万8000円でした。
この結果より、年収800万円以上の人は、年金20万円以上もらえるのではないかと推測できます。
老後資金はいくらくらい必要なのかも心配ですよね。
総務省「家計調査 家計収支編」の「(高齢者のいる世帯)世帯主の就業状態別1世帯当たり1か月間の収入と支出」より、1世帯あたりの1か月の支出を見てみます。
2人以上の世帯の場合、1か月あたりの消費支出額は26万247円です。
年収400万円の人の場合、将来受け取れる年金額は14万4000円であり、専業主婦の妻がいれば、妻の分の老齢基礎年金額6万4000円を足して、20万8000円になります。
2人の年金額を合計しても、1か月の消費支出を差し引くと、5万2247円の赤字となるため、老後資金はしっかりと貯めておく必要があるでしょう。
では、年収700万円で年金額19万8000円の場合だと金額はどれくらい変わるのでしょうか。
同じ条件で、専業主婦の妻がいたと仮定すると、19万8000円に6万4000円を足して26万2000円です。
この場合も、赤字となり、生活はギリギリになると考えられます。
年金を受け取れる65歳から80歳までの15年間で、1か月の消費支出が毎月27万7029円だった場合、年収400万円の人は1242万5220円、年収700万円の人は270万5220円がマイナスになります。
「老後2000万円問題」と言われることもありますが、老後資金を余裕をもって貯めるのであれば、数百万円~2000万円ほど準備しておくと安心だと思います。
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました😊