価格に働きかける、お金持ちに有利な経済政策について
電力料金の上昇が生活を圧迫していると強く実感するような庶民は、毎月支払う電力料金の低下を「毎月1000円以上助かった」と喜ぶと思います。
一方、バリバリに空調が効いていて、豪華な照明の豪邸に暮らす金持ちも、声には出さないが、「今月は優に1万円は支払いが減るな」などと気づいて、まあ悪い気はしない。
価格に働きかける経済対策は、絶対額では、しばしば庶民よりも金持ちにとって、よりメリットが大きいと思います。
金持ちが乗るようなフェラーリのほうが、幅広い層の国民が乗るようなカローラよりもガソリン代が必要だから、ガソリン価格への補助はフェラーリの乗り手に対するメリットのほうが大きい。
電力ムラを無くそうとする省庁は政策に電力料金対策を入れることができて、政策に関与できたことが人事評価につながるだろうし、電力会社からは褒められるだろう。
同様の実績を積むと将来、有利であるにちがいない。
個別の価格対策には大いに関与する価値がある。
今回は一歩出遅れたかもしれないが、ガス業界担当の省庁にとっても事情は同じだ。
ガス料金対策を取りまとめると、業界も政治家も褒めてくれるだろう。
その他の、業界を担当する省庁にとっても事情は一緒だ。
自分の担当業界で国民受けのいい政策を提案できるとプラスの得点が期待できると思うので、金持ちに有利な経済政策は今後も続くと思われます。
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました。