「年収600万円」の人は日本にどれくらいいる? 今回は平均年収とあわせて確認します。
日本ではさまざまな業種や職種が存在していますが、働いていると自分の年収がどれくらいの水準かについては気になるところです。
年収600万円の人は全体的な平均年収から考えれば上になりますが、業種や職種・年代によっては平均程度に収まっているかもしれません。
今回は年収600万円の人がどれくらいいるかについて、日本の平均年収とあわせて確認するので参考にしてみてください。
1 日本の平均給与における年収600万円
2 業種別に見る平均年収における年収600万円
3 まとめ
○日本の平均給与における年収600万円
日本の平均給与は国税庁から発表されているデータでは令和3年度で男性が545万円・女性が302万円であり、
1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は443万円です。
他にも正社員と非正規雇用の平均給与で見てみれば、正社員が508万円で非正規雇用が198万円になっています。
平均給与が443万円である点から考えれば、年収600万円は平均から考えると大きく上回っているといえるでしょう。
年代別に平均給与を見てみれば男性であれば45歳から59歳までの平均給与は600万円を越えているため、
年収600万円では平均よりも下回ってしまう状態になります。
他にも令和3年度の年収600万円超700万円以下の男性の人数は約287万2000人、
全体で考えると3.0%が該当しているのが現状です。
年収600万円超を達成している人数は全体で7.1%のみであり、全体から考えてもかなり年収が高いといえます。
○業種別に見る平均年収における年収600万円
業界によってどうしても平均年収の違いが生まれるため、
将来的に自分が少しでも高い給料を欲しいと考えているなら平均年収が高い業種を選んだ方が良いでしょう。
令和3年度で全体の平均年収が600万円を超えている業界は、
金融業・保険業で、平均給料・手当約522万7000円に平均賞与約154万2000円を加えた平均給与が約676万9000円。
電気・ガス・熱供給・水道業が平均給料・手当609万1000円に平均賞与約156万6000円を加えた平均給与が765万6000円です。
一方、業界全体で平均年収が比較的低いケースとして、
サービス業は平均給料・手当が約325万4000円に平均賞与約43万1000円を加えた平均給与が368万5000円。
宿泊業・飲食サービス業が平均給料・手当約245万円に平均賞与約14万5000円を加えた平均給与が259万6000円になります。
平均年収はどうしても業種によって振れ幅が大きいのは避けられませんが、
あくまでも平均なので年収600万円を超えている人はどこの業界でも存在しているでしょう。
業種によって平均年収には大きな違いがあるだけでなく、従業員数など会社の規模によっても平均年収は大きく異なっている傾向にあります。
業種によっては年収600万円でも普通と考えられるケースもあれば、かなり高い年収となっているケースなどさまざまです。
○まとめ
平均年収は業界などによって大きく異なるだけでなく、年代によっても平均年収は大きく異なります。
どこの業界でも基本的には若い世代は年収が低く設定されており、勤続年数などを重ねて年齢が高くなれば平均年収も高くなる傾向にあります。
日本では年功序列が多くの企業で基本的な考えとして根付いているため、55歳から59歳の年齢区分が最も平均年収は高くなります。
そのため、45歳から59歳までであれば年収600万円を超えているケースも多くなると思います。
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました。