老齢厚生年金と老齢基礎年金の年金を増やすために、しばらくは受給せずに年金を繰り下げすると…
繰下げは1ヶ月遅らせるごとに0.7%ずつ増えますが、最低でも66歳に到達するまでは待たないといけない。
たとえば66歳になる前の65歳8ヶ月とか中途半端な時に繰下げ年金8ヶ月分を増額させるというのはできません。
先に老齢基礎年金を計算します。
老齢基礎年金は20歳から60歳前月までの480ヶ月間の間での被保険者期間で見ます。
男性は20歳から60歳まではずっと厚生年金に加入していました。
・老齢基礎年金→780,900円(令和3年度満額)÷480ヶ月×480ヶ月=780,900円
・老齢厚生年金(報酬比例部分)→この部分は65歳前と変わらず1,873,125円
・老齢厚生年金(差額加算)→定額部分781,440円ー780,900円÷480ヶ月×480ヶ月=540円
加給年金は妻が2歳年上ですでに妻が65歳になったので消滅したとします。
少し補足説明をします。
差額加算の計算は、定額部分から基礎年金に移る時に生じる差額を意味します。
よって、年金総額は老齢厚生年金(報酬比例部分1,873,125円+差額加算540円)+基礎年金780,900円=2,654,565円
この年金を65歳から75歳までの120ヶ月間、繰下げします。
そうすると、計算を短縮しますが2,654,565円+2,654,565×84%=4,884,400円(2ヶ月分の年金814,066円)
あまりお目にかかれないほどの年金額になりましたが、84%繰下げると、かなり受給額が増えることがわかりました。
こちらからは以上です。お読みいただき、ありがとうございました!