専門家によると、
◎縦型洗濯機の場合、使用後すぐはフタを開けておき、できるだけ内部を乾燥させるのが正解です。
縦型洗濯機は洗濯が終わった後、洗濯槽内がぬれて湿ったままの状態となっています。その中には水分だけでなく、洗剤の溶け残りや衣類に付着していた皮脂のタンパク質、汚れなど、カビや雑菌の養分になるものがたくさん含まれています。
その状態でフタをして密閉してしまうと、湿気の多い状態が続き、菌にとってはすごく住み心地の良い、繁殖しやすい環境が整ってしまうわけです。
カビはどんどん繁殖しますし、雑菌が繁殖して異臭が発生する原因にもなりますので、洗濯後すぐはフタを開けておき、できるだけ内部を乾燥させるのがおすすめです。
ただし、ずっとフタを開けっ放しにしておくと、今度はホコリが中に入ってきてしまいます。
洗濯槽内に落ちたホコリ自体は次の洗濯時に一緒に糸くずフィルターなどに回収されますが、洗濯槽の周りやそれ以外の場所にもホコリがたまってしまうと、非常に不衛生です。
カビの原因にもつながりますので、使用後3~4時間くらいして乾いたかなというタイミングでフタは閉めておく方が良いでしょう。
◎ドラム式洗濯機の場合は、安全性の観点から必ずフタを閉めることが必要です。
ドラム式洗濯機の場合、乾燥機能を使った場合は槽内も乾燥しているので気にする必要はありません。
ただし、乾燥機能を使わなかった場合は洗濯槽内がぬれた状態であるため、乾燥させるために開けておきたくなるところですが、各メーカーは閉めておくことを推奨しています。
というのもドラム式は構造上、中に子どもやペットがうっかり入ってしまい閉じ込められてしまう危険があります。
またどうしても扉ドア自体が前に飛び出るため、ぶつかってしまったり、ケガをしたりする可能性もあるからです。
中がぬれた状態で気になる人もいると思いますが、最近は縦型、ドラム式ともに「槽乾燥」といって洗濯槽の中を乾燥させる機能が付いている洗濯機が増えています。
湿気が気になるときは槽乾燥を使用すると良いと思います♪